近年、コロナ禍の影響やリモートワークの普及で、より快適で、より質の高いくらしに向けたニーズが高まっています。そのなかで高級ソファベッドは、空間を有効活用できるだけでなく、ワンランク上の快適なライフスタイルを実現するアイテムとして注目されています。
そこで今回は、高級ソファベッドの特長、選び方、メリットとデメリットをまとめてみました。
「ソファベッド選びで後悔したくない」「自分にぴったりのソファベッドを知りたい」という方も、この記事を読むことで、高級ソファベッドで快適なライフスタイルを実現するための「賢い選択」ができるようになります。購入前にぜひ参考にしてみてください。
高級ソファベッドの特長とは
そもそも、高級ソファベッドと一般的なソファベッドは何が違うのでしょうか。価格の違いはもちろんのこと、両者を比べてみると高級ソファベッドならではの多くの特長やメリットがあることが分かります。
座り心地と寝心地、どちらも優れている
高級ソファベッドは「座り心地」と「寝心地」の両方ともに優れていることが大きな特長です。日中はリラックスできるソファ。お休み時には快適な眠りを与えてくれるベッド。この二つの機能を同時に持ち合わせています。
一台で「ソファ」と「ベッド」の二役を兼ねるソファベッドは、どちらの機能も簡易的な家具というイメージがあるかもしれません。実際のところせっかくリーズナブルなソファベッドを見つけて購入したのに、結局のところ使い心地が悪い…というケースもあります。
その点、独自の革新的な内部構造により、優れた座り心地と寝心地どちらも実現するのが高級ソファベッド。上質素材を使い、クッションやマットレスの硬さ、厚さ、弾力性などを細やかに計算しているほか、座面とベッド面の広さもゆとりをもって設計するなど、細部にわたりこだわって作られています。座っている時も寝ている時も、通常のソファやベッドと変わらない圧巻の心地よさが味わえるのも高級ソファベッドならではです。
一流ホテルの客室で使われているのも納得の「座り心地」と「寝心地」をもつ高級ソファベッド。まるでホテルの様な、ワンランク上のライフスタイルを送りたい方に最適なアイテムです。
高品質な素材
高級ソファベッドの優れた座り心地と寝心地を実現するのが、厳選された高品質な素材です。素材一つ一つにこだわることで、一般的なソファベッドと比べて、快適性、実用性、耐久性、見た目の美しさを格段に高めています。
「座る」「寝る」の心地よさを大きく左右する、内部の素材。高級ソファベッドには上質なウレタンフォームが使用されており、長時間座っていても疲れにくく、心地よさに包まれながら質の良い睡眠を得ることができます。また、高級ソファベッドのなかには、マットレスを使う人の好みに合わせた硬さに調整してくれるサービスを行っているブランドもあります。
そのほか、張地にもこだわっており、高級感あるレザーのほか、本革の見た目さながら耐久性やお手入れのしやすさを重視した上質なマイクロファイバーレザーなどが使用されています。これにより、座り心地や触り心地の良さが向上するだけでなく、ソファベッドのある空間自体にラグジュアリー感を演出してくれます。
上質な素材に囲まれた生活は、座るだけで日々の疲れを癒すリラックス効果も期待できます。高級ソファベッドの触り心地、座り心地、寝心地をぜひ体感してみて下さい。
優れた設計
ソファベッドの座り心地と寝心地を向上するもののもう1つが「優れた設計」です。簡易的に使われるソファベッドは、背もたれを倒すだけのものなどが挙げられますが、高級ソファベッドはソファのなかに収納されたマットレスを引き出して、本格的なベッドとして使用できます。
また、マットレス内部にも細やかな設計がされており、スプリング(バネ)部分に“ポケットコイル”を使うことで、独立したコイルが個別に動き体圧を分散、体全体をしっかりと支えるようになっているものや、そもそもスプリングを使用せず、高品質なウレタンフォームを使用しているものがあります。またマットレスを支える下部の素材も寝心地や耐久性に大きく影響するため、その素材が、マットレスが沈み込んで故障の原因や寝心地の悪さの原因とならないよう、しっかりとしたつくりになっていて、通常のベッドと変わらぬ寝心地と耐久性を提供することも重要なポイントとなります。
このように高級ソファベッドは、プロによる専門性の高い設計により、上質な座り心地と寝心地の両方を提供してくれます。逆に言えば、リーズナブルなソファベッドの場合、開発や製造過程でコストを抑えるために、ソファと寝具どちらかの機能が軽視されたり、どちらも中途半端な家具になってしまうケースも…。その結果「長時間座っていると体が疲れる」「寝心地が悪い」といったようにあとから購入を後悔してしまうこともあるかもしれません。
「日常的にソファとしても寝具としても使いたい」「長時間使うので快適さはゆずれない」という方は購入前に機能性をしっかりと確認しましょう。
使いやすいメカニズム
ソファベッドは家具と寝具の機能を両立しているため、使用するときにはソファからベッドへ、またはベッドからソファへといった切り替えの動作がその都度必ず必要になってきます。誰でも簡単に動作ができるといった「使いやすさ」はとても重要で、その切り替え機能に優れているのが高級ソファベッドです。
ある程度の力が必要であったり、マットレスを広げて整える手間がかかったり…。少しの動作であっても毎日となると面倒なソファベッドの切り替え。一般的なソファベッドのなかには切り替え操作にわずらわしさを感じてしまうものもあります。
一方でソファの背もたれを倒すだけでベッドになるといったように、切り替えが簡単なものもあります。しかしそうすると今度はベッドにした時に、座っていた時のくぼみがそのままベッドの寝る面となるため、そもそも平らでなかったり、座面と背面の切り目の部分にあたる中央にくぼみができ、寝心地を悪くしてしまうというケースも…。
その点、スムーズな切り替えと快適さ、どちらも追求する高級ソファベッドは、これらの悩みを解消してくれます。例えば、ソファの下部に取り付けられたハンドル部分を手前に引っ張るだけで、数秒でベッドになるといったように、シニアの方でも簡単に切り替えができるものもあります。ソファからベッドへの展開に革新的なシステムを導入し、操作性の良さを味わえるのも高級ソファベッドならではです。
切り替えが面倒になって、いつもベッドのまま…なんて中途半端なことになったらせっかくのソファベッドの意味がありませんよね。高級ソファベッドは誰もが日常的に快適に使用できるよう、細部の部品にもこだわって設計されています。この使い勝手と心地よさがどちらも味わえるのも魅力の一つです。
耐久性に優れている
高級ソファベッドは耐久性に優れているため、長期的な使用において、一般的なソファベッドに比べ壊れにくく、形状や機能性を維持することに優れています。
ソファ、ベッドと両方の機能をもち、その都度切り替えが必要なソファベッド。毎日、長時間使い続けるものなので、いずれは少なからず耐久性は落ちてしまいますし、リーズナブルなソファベッドのなかには、短期間で座面部分がへたりが出るということも…。その耐久性を左右するものの一つがソファベッドの構造です。高級ソファベッドはフレームやメカニズム部分に頑丈な素材を使用しているため、一般的なソファベッドに比べて耐久性がよく長持ちするため安心です。
例えば、座面やマットレスは心地よさを追求しつつも、長く使用できるように内部のウレタンの密度や種類の組み合わせが計算されています。また、リーズナブルなソファベッドは、マットレス下の部分にウェービングテープや鉄製ネットが使用されていることがありますが、柔らかすぎてしまい、どうしても寝心地や耐久性の面では劣ってしまいます。その点、高級ソファベッドのなかには、マットレスの下部が板で出来ていて床のようにしっかり安定した構造になっているものもあり、一流ホテルで採用されるほどの寝心地が魅力です。
ほかにも、張地に優れた防汚防菌防摩擦の高級素材を使用することで汚れや傷みを防止するなど、内部の構造だけでなく、目に見える部分においても機能性と耐久性を極めたソファベッドが開発されています。
リーズナブルなソファベッドといっても、決して安い買い物ではありません。せっかく買ったのに短期間で壊れてしまい、最終的に処分するのにもお金がかかる…。ということのないように、ソファベッド購入の際には耐久性を必ず確認しましょう。
カスタマイズ可能なデザイン
オンラインショッピングが普及し、自宅にいながらにして多種多様な商品を比較検討することができるなか、画一的なものだけでなく、自身の個性や好みを反映した製品を求める傾向が強まっています。
それはインテリアにおいても同様で、近年ソファベッドはデザインの多様化や機能性の向上など、ますます進化しており、なかでもカスタマイズが自由にきくデザインはソファベッド市場においてさらに重要なトレンドとなりつつあります。「自分の好みに合わせて家具をパーソナライズしたい」このカスタマイズのニーズにも、高級ソファベッドは柔軟に対応しています。
限られた空間において一台二役を兼ねるソファベッドは、都市部のマンションやホテルなどにも最適なインテリアです。高級ソファベッドのなかには「この部屋のこの空いているスペースにソファベッドを置きたい」「ゆったりと広い座面のあるソファベッドが欲しい」という細かな希望に合わせて、コットからシングル、セミダブル、ダブル、クイーン、キングまで幅広いサイズ展開の中から選択できるものも。また、ソファベッドに合わせて作られたオリジナルのオットマンやカウチ、コーナーソファと組み合わせて統一できるタイプもあり、ワンランク上の空間づくりを楽しみたい方におすすめです。
サイズを自由に選べるメリットをもちつつも、狭い日本の居住空間に合わせ、ベッドとして使うときに幅をとらないように最大限コンパクトに設計するなど、使い勝手の良さを兼ね備えるのも高級ソファベッドならでは。また、張地の素材や色を自由に選べるほか、好みの寝心地に合わせてベッドの硬さをカスタマイズしてくれるものもあります。
座ると寝る、毎日長時間使うインテリアだからこそ自分好みに自由に選び、個性的かつ機能的なリビングスペースを実現したいもの。サイズ、色、デザインをカスタマイズしながら、機能性や快適性の良さをも感じられる高級ソファベッドは、くらしの充実度が見直されたコロナ禍を経て、需要がさらに高まるとも考えられます。
高級ソファベッドの選び方
高級ソファベッドを選ぶときは、あとから後悔がないように用途、機能性、サイズ、デザイン、快適性をしっかり見極めながら商品選びをしましょう。以下に商品選びの際のポイントをまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。
用途と機能性で選ぶ
高級ソファベッドを購入する際は、用途やニーズに合わせた機能性をもつ商品選びをすることがとても重要です。正しい選択をすることで空間の有効利用とライフスタイルの快適性が大幅に向上します。
ソファベッドは一般家庭のほか、ホテルや施設などにおいて様々な用途で使用され、求められる機能もそれぞれ。例えば普段ソファとして使うことが多い場合は、座り心地や耐久性はもちろんのこと、お部屋の雰囲気やインテリアに合ったデザインを選ぶことが重要です。一方で、来客用のセカンドベッドとして、ゲストルームやホテルなどに使用する場合には、寝心地のほかにも収納性やコンパクトなスマートさ、高級感のあるデザイン性が求められます。
また、ライフスタイルによっても必要な機能が変わってきます。小さい子どもやペットがいる場合は、汚れに強く傷がつきにくい、お手入れしやすい素材ものを選ぶとよいでしょう。ほかにも、ソファの下に収納スペースがあるタイプは、狭い空間でシンプルかつスマートに暮らしたいミニマリストに最適です。
快適性、機能性、耐久性、もしくはデザインか…。ソファベッドに求めるものや使用目的を明確にし、最も優先すべきことを踏まえたうえでソファベッド選びをするようにしましょう。
サイズで選ぶ
ソファベッドを置く空間がもともと限られている場合は、サイズを慎重に検討する必要があります。利用する空間の広さと用途を考慮し、適切なサイズ選びをすることで、空間を最大限に活用し、快適性と実用性を確保することができます。
いくらデザインや機能が気に入った商品でも、実際に使用する空間の広さに合わないサイズのソファベッドを選んでしまうと、ソファとして置いているときに圧迫感を感じる、他の家具を使用するときに邪魔になる、ベッドとして展開したときに部屋の動線が取りづらいといったように、使い勝手が悪くなることも考えられます。一方、なるべくコンパクトなものを選ぶと、ベッド時のサイズが狭くなり、寝心地が悪いという残念な結果になることも…。
では、座り心地と寝心地の良さを感じられるサイズ感とはどんなものでしょうか? 180cmほどの大柄の男性1人が余裕をもって使用できることを想定し、ハイエンドホテルなどで使用される「セミダブルサイズ」のソファベッドサイズを参考に、目安を表にまとめてみました。
ソファベッドの最適なサイズ
利用シーン | 最適サイズ(cm) |
ソファ時 | 横幅152×長さ100 |
ベット時 | 横幅120×長さ200 |
この程度のサイズがあれば、ソファでのびのびと寛げる、ベッドとして使用しているときに寝返りをしてもゆとりがあると感じられます。サイズ選びは高級ソファベッドを選定するうえで大事な要素です。使用する部屋の広さ、用途、使い勝手の良さなどを最初にきちんと考慮し、慎重にサイズ選びをすることで、長期にわたる高い満足度へとつながります。
デザイン、色、素材で選ぶ
デザインも高級ソファベッドを選ぶときの重要な要素の一つです。使い勝手や快適さだけでなく、部屋全体の雰囲気や使う人の満足度に大きく関わることになるからです。
高級ソファベッドは有名デザイナーが手がけたものも含め、デザイン性の高さが魅力ですが、ソファベッド一台だけでなく、お揃いのオットマンやカウチ、コーナーソファを合わせて空間自体をおしゃれにデザインすることもができるのも魅力の一つです。
また、ソファベッドの見た目に関わる張地やフレームなどは、色や素材が違うだけで空間の印象はがらりと変わります。例えば、表面が布ならナチュラルで優しい印象に、ラグジュアリー感とクラシックさを感じる本革は、重厚感と共にレザーの風合いを楽しむことができます。
ほかにも、高級ソファベッドのなかには、フレームにウォルナットやオークなどの木材を使い、温かみや素材感を味わえるものも。張地とフレームをカスタマイズできれば、何通りもの組み合わせが可能です。理想のお部屋に合わせてデザインのカスタマイズを楽しんでみるのもいいですね。
ソファベッドのデザイン性を意識することで、部屋全体の雰囲気と調和し、個々の好みやライフスタイルを反映させた、より心地よい空間を作り出します。また、見た目にも美しいソファベッドを選ぶことで、愛着がわき、飽きることなく使い続けることができます。
高級ソファベッドのメリットとデメリットとは
このように高級ソファベッドにはたくさんの特長がありますが、実際に購入する際には注意しなくてはいけない点もあります。高価なものなのであとから「失敗した」ということがないよう、今まで挙げてきた特長を踏まえながら、高級ソファベッドのメリットとデメリットをまとめてみました。
高級ソファベッドのメリット
快適な座り心地と寝心地
高級ソファベッドは、高品質な素材と優れた設計により、通常のソファやベッドのような快適な座り心地と寝心地どちらも叶えてくれます。
空間を有効活用できる
ソファとベッドの両方の機能を備えながらも、最大限コンパクトに設計されているため、限られたスペースを有効活用できます。
おしゃれなデザイン
有名デザイナーが手がけたもの、上質素材を使用したものやカスタマイズできるタイプなど、デザイン性も高く、美しい見た目はお部屋のインテリアとしても活躍します。
耐久性が高い
耐久性の高い上質な素材や、壊れにくい内部構造のメカニズムにより、丈夫で長く使用することができます。
機能性が高い
ソファからベッドへの展開がスムーズで簡単なほか、収納スペースなどライフスタイルに合わせた機能を備えるものもあります。
メンテナンス性が高い
毎日の生活の中で可動する家具のため、汚してしまったり壊れてしまったりすることがあります。その際、全てのパーツをバラバラに解体組立できることで、汚れてしまったり破損してしまったりした部分を簡単に交換修理が可能なものがあります。また解体組立ができることで狭い空間への搬入が可能という特徴もあります。
高級ソファベッドのデメリット
価格が高い
高品質な素材と設計、開発にコストがかかっているため、一般的なソファベッドよりも高額になります。
重量が重い
フレームやクッションに高品質な素材を使用しているため、重量が重く、搬入や移動等の作業に人員が必要です。
組み立てが必要
つくりが複雑なため、多くの商品は組み立て式となり、組み立ての際には人員が必要となります。
海外製の場合、購入できる店舗が少なくメンテナンスが難しい
海外デザイナーのソファなどは、一般的なインテリアショップには置いていないことも多く、実際に見て購入できるお店が限られています。また、高級ソファベッドであったとしても解体組立が不可能だったり海外からリペアパーツを取寄せる必要があり、修理が高額であったり、そもそも不可能だったりするものもあります。
このように、高級ソファベッドは多くのメリットがある一方で、価格や重さ、海外製の場合のメンテナンス性の難しさなど、いくつかのデメリットもあります。通常のソファベッドと比較し、メリットとデメリットをよく把握したうえで、個々のニーズやライフスタイルに合った商品を検討するようにしましょう。
高級ソファベッドで極上のライフスタイルを
今回は高級ソファベッドの特長、選び方、メリットとデメリットについてまとめてみました。
価格が高い高級ソファベッドですが、アフターサービスとして、長いものだと10年もの保証がついているものもあります。万が一メンテナンスが必要になったときも、保証があれば安心なうえ、長く次世代へと受け継いで使えるものなど、長期的に見て経済的なケースもあるので、商品選びの際にどんなサービスがあるのかをきちんと確認することをおすすめします。
忙しい1日を終えた後に待ち受ける理想の空間…。機能的な家具という枠を超え、心地よい安らぎ、質の高い眠りへと誘う非日常をきっと高級ソファベッドが実現してくれるでしょう。
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